2014年3月31日月曜日

2014冬のまとめと、たまにはビットレートの話

中二病戀が5~7話と11話辺りでリサイズ品質も微妙なボケ画質になっていたのは気になったけれど、今期も深夜アニメのHV1280+作品はすべて、初回の解像度をきっちり維持して終了。まだ終わっていないけれど、初期の一部だけHV1280+だったZ/X IGNITIONも途中で高精細化することもなく、ほぼ全体が1280x720のままで終わりそうだ。

まとめとして特に書くことがない冬期ということで、今回はHV1280+から話を広げてBS日テレの3月の変化のその後についてここで触れておこう。画質にはビットレート以外の要素が強く影響しているのであまり触れてこなかったけれど、 今回はビットレート視点で局の違いも見てみよう。ということでここ3ヶ月程度の局別の映像ビットレートのグラフ。





BSアニマックス(236)、キッズステーション@スカパー!(330)も含めているけれど、1日1回瞬間ビットレートを記録しそれを単純に並べただけのグラフ。BS局は局毎バラバラで個性的なグラフになっている。

小さい数字は月。

BS日テレは長く、安定した高ビットレートを維持していたのに3/3だけ少し高くなり翌日から下がっている、というところまでは以前書いた通りだけど、その後3/19に更に少しピークが下がっている。変更直後の映像と更に下がった19日以降の映像で見比べると、19日以降極僅かに悪化したようにも見えるものの、どちらの映像かわからないようにした上で見比べると優劣をつけられるような明確な差は見つけられず、まったく判別できなかった。おそらく悪くはなっているのだろうけど、誤差の範囲程度と考えてよさそうだ。

こうして並べてみると目立つのが非常に安定したビットレートになっているBSJAPAN。別条件でグラフ化すると多少変動はあるのだけど、ここではほぼ平らなグラフになっている。もちろん、平らだからBSJAPANは高画質という話ではないので念のため。BS日テレも変更前は高いレベルで安定していたけれど、3月以降は少しピークが下がっただけではなく、映像によって落ち込むようになった。

逆に映像に左右されて変化が大きいのがBSフジで、平均ではBS11を下回るようなスカスカなグラフになっている。2012/12~2013/1のBSフジの変化前も変動のある局だったけれど、量子化行列の変更後突出して変動幅が大きくなった。

この中ではBS-TBSが現時点でピーク平均ともトップだけど、去年の画質向上以前の方が更に高かった。高いグラフ=高画質なんて単純な話にはならず、ビットレートと画質の相関性はやはり弱い。


同じ条件で地上波も見ておこう。

お詫びと訂正
グラフ生成は定点観測を始めた3年前に作ったまま処理を少し加工して作ったものの元からバグがあり、特にMXは著しく不適切な状態だったため説明含め修正しています。




BS/CSのような局の個性がほとんどなく、MXを除くと見事などんぐりの背比べグラフになる。グラフの一番下を0Mbpsにしているので、高さの差がそのままビットレートの差になりBSの優位さもわかりやすいはず。

031はtvkだけど、tvkはピークはそれほど高くないものの、平均では高くグラフだけ見ると、tvkは画質が良さそうと思えてくる。 NHK、フジテレビ、tvkのボケ局も、このグラフではわからない。




去年の変化前のMXは他局とそれほど差のないグラフになっていたけれど、10月に上限に張り付くような状態になった後、11月頃の変化で顕著にスカスカなグラフになっている。それでもピークは他局と大差ない状態なので、4月からどう変化するか気になるところ。


常時マルチ編成になった4/1日放送開始後1時間程度複数回チェックしてグラフに加えてみると、ピークが劇的に下がっている。グラフでは9Mbpsを少し超えた辺りで頭打ちになっているけれど、もう少しサンプルを増やすとかろうじて10Mbps辺りまでは伸びているようだ。今後多少調整があるとしても劇的に変わることはないだろう。

映像として見た変化はいつも通り他局と比較して傾向を確認してみるとしても、予想通りとはいえ4月からのMXの画質は期待しない方がよさそうだ。